仕事でも、人付き合いでも、別れは人格が明確にあらわれる場面。
「立つ鳥後を濁さず」なんて言葉がありますが、できれば綺麗に飛び立ちたいものです。

しかし、初めて退職するとなると「どうしていいかわからない」、そんな人も多いのではないでしょうか?

今回は、5回以上の転職経験をすべて円満退社した私の経験と、身の回りの退職上級者を参考に「円満退社するための退職手続き虎の巻」として、退職の秘技をお伝えしていきます。

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【秘技其の一】退職願い、退職届は早めに提出するべし

退職届けを出す

「よし!転職しよう」そう決意したら、上司には早めに伝えるのがマナーです。
会社組織では、仕事を動かすために一人一人に役割があります。あなたがいない組織で、どのように仕事を動かしていくのかを、上司は事前にプラン二ングする必要があるのです。

これは、逆の立場で考えてみると良く解ります。
勤務している会社で、ある日突然「来週から働けないよ」と言われたら、誰だって「早く言ってよー。こっちの都合もあるのに・・・」となるはずですよね。
退職時に、会社と揉めたりするケースはこの部分で起こることが非常に多いです。

経験から言っても、上司に負担を掛けないため、できるだけ早く退職の意志を示すことが大切です。
もし、言いづらい場合は、転職を考えているという相談を、上司に持ちかけてみるのもお薦め。丁寧に意志を伝えることは誠意でもありますので、自分の気持ちを素直に伝えれば良いでしょう。

【秘技其の二】自分の仕事を退職前に整理するべし

退職前に整理をする

上司や会社から退職の承諾がおりたら、次はクライアントへ退職の旨を伝えます。退職の告知は、クライアントと企業の信頼にも関わることでもあります。
「退職をするんです」と伝えるタイミングは、上司にしっかり確認しておくことも大切です。

円満退職を目指すなら、ここで意識したいポイントが2つ。
それは「自社組織の業務を整理すること」「クライアントに負担のない引継ぎ」です。

まず「自社組織の業務を整理すること」とは、あなたの身の回りの仕事のことです。
会社組織内で任されている役割や、担当しているプロジェクト業務などを整理していきます。

<業務手順><業務進捗><注意点><今後の計画や方針>などを丁寧に引継ぎし、退職した後に、周囲に負担が掛からないような準備しておくとスマートでしょう。

次に「クライアントに負担のない引継ぎ」を行ないます。
クライアントは当然ですが、あなたの会社のサービスを必要としているお客様です。
ベストは自分が退職しても、退職したことを感じさせないスムーズな引継ぎ。少し高い目標ですが、これができれば円満退社にググっと近づくのです。

そのために、後任との引継ぎも丁寧に行います。
<顧客の意向や要望><特性><注意点><連絡方法>など細かく情報共有。
クライアントにとって負担のない担当変更となるよう、日々の業務を思い出しながら、手順を含めて引き継いでいくことが大切です。

最後に必要書類を整理し、不要な書類はひたすらシュレッダーです!
次の担当が使いやすい様にファイリングしてあげると、ものすごく感動されます。会社や組織へ感謝を込めて、ちょっと面倒ですが丁寧に書類整理をしてみて下さい。

【秘技其の三】周囲への感謝を退職の挨拶に込めるべし

周囲に感謝を伝える

会社でお世話になった他部署の上司や、同僚への挨拶も忘れてはいけません。社内での公表も上司の指示を仰ぎ、適切なタイミングで御礼の挨拶に回ります。

人数が多い会社や、組織がたくさんある企業の場合は意外と時間も掛かるものです。
そのため、社内挨拶をおろそかにする人も多いですが、できる限り行なっておきたい所と言えます。

礼を尽くすと、会社が変わっても気にかけてもらえたり、新たな学びを提供されることも多いもの。
そのようなご縁によっても、人生は豊かになりますので、どんなに忙しくても時間を確保し、積極的に御礼を伝えていくことがお薦めです。

そして、上司や同僚はもちろんですが、社内業務を支えてくれている人にも挨拶は必須です。事務や庶務のスタッフなど、面倒な業務を担当するメンバーこそ、仕事を支えてくれた方々。

バックオフィスの役割ほど、自分の仕事ぶりを見てくれていますので、「君の良いところは~だね」とか「〇〇なところは気をつけた方が良いよ!」など、良い面も悪い面も、的確なアドバイスをしてくれることも少なくありません。
本音の言葉ですので、転職後の仕事にも良い影響を与えるアドバイスとなるのです。

最後に人事や総務の方々へ挨拶もしておきましょう。
あなたの退職に際してサポートするのはもちろん、退職後の人員の穴埋めを考えるのもこの部署。
丁寧に感謝の意を伝えておくことで、「また戻って働いて欲しい」と声が掛かることも、意外と少なくないんです。

【秘技其の四】最後まで会社に貢献するべし

退職前に成果を出す

多くの退職者をみてきましたが、大半の人は退職前の業務はおろそかになるものです。
惰性のように業務をこなし、転職先の企業に意識が行っている人も少なくありません。しかし、退職前の一ヶ月こそが円満退社への分岐点とも言えます。

お薦めしたいのは、「退職前までに何か1つ組織貢献となることをする」ことです。
一番分かりやすい貢献でいえば、業務実績もそのひとつ。営業職などであれば、大きな契約や難しい契約などの獲得は、誰もが認める貢献になります。

また、30代前後であれば、後輩の教育などもお薦めです。
新人メンバーなどに自分の経験や、仕事のコツなどを伝えるのも立派な組織貢献。自分の経験なんて役に立たないと感じている人も多いですが、意外と他人の業務向上のヒントになることも多いものです。

このような「自分にできること」を組織に還元する意識は、自分にもメリットがあります。
それは自分の強みを見直すことで、できることを知り、自信にもなることです。不思議なものですが、他者への貢献が巡り巡って自分の力になるのです。

組織にとっても、最後まで貢献してくれたあなたを丁寧に見送らない訳はありません。こうして、お互いが感謝しあう退職となることで「円満退社」となるのです。

まとめ

今回は退職の経験が無い人に向けて、円満退社する方法を虎の巻にしてお伝えしました。
私が大切にしているのは、秘技の其の四、最後まで会社貢献することです。
育ててくれた企業に感謝の気持ちを持って、恩返しとして最後まで走り切ると、自分でも思っていなかった、意外な成果も出るものです。

成果は必ず出せなくても全く問題はありません。
感謝の気持ちと共に最後まで頑張ったことこそが、周囲に感謝を伝え自分に自信を与えてくれます。

円満退社のその先には、明るい未来がきっと待っています。ワンランク上の社会人となるために、退職までの日数を大切に過ごして下さい。

(この記事を執筆・編集した人)
スペイン商事さん、鈴木 勉 2020/4/25

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