就職・転職活動の立ち居振る舞いの基本を説明します。
ポントになるのは

・姿勢
・お辞儀
・表情
・声
です。

それ程難しいことでもありませんし、誰でも少し意識するだけでその人の印象がかなり変わります。

姿勢は背筋
表情は笑顔・柔らかさ
声は張り・大きさ
がポイントになります。
お辞儀の種類には、会釈、敬礼、最敬礼の3種類があります。

表情は男性が、声は地声の小さい人が比較的に苦手する場合が多いですが、ちょっとしたことを意識するだけでかなり変わります。
自分自身で注意するのか、しないのか、結局大きな差がつくのはその意識の差だけです。

お辞儀も慣れていない人は、難しいものと感じるかもしれませんが、動作そのものは簡単で、基本を覚えてしまえば意外とすぐにできます。
立ち居振る舞いは、就職・転職活動のときだけ役に立つものではなく、大げさに言えば、一生、その人の印象に影響します。
きちんと身に付ければ、あなたの魅力が倍増します。

立ち居振る舞いと立ち振る舞いの違い

敬礼をする女性

私も、社会人になって何年も経ってから知りましたが、「立ち居振る舞い」「立ち振る舞い」は、もともと別の意味があったようです。

・立ち居振る舞いは、もともと立った状態と座った状態(居)での身のこなし
・立ち振る舞いは、立った状態のみの身のこなし
という使い分けがされていたようです。

ただ現在では「立ち居振る舞い」も「立ち振る舞い」も立ったり座ったりする動作に伴う身のこなし、という意味で使われています。
また少し難しくなりますが、「起居」という言葉もあり、こちらは具体的な動作をさすのではなく日常全般にわたる動作、という意味があります。

立ったり座ったりする動作となれば、就職・転職活動、もっと具体的に言えば、会社訪問、面接などにはつきものです。
実際、面接などをする側になればとてもよく解りますが、面接の時は質問に対する回答と同じぐらい、立ち居振る舞いについて気になるものです。
会社訪問のときに訪問先の会社の人に与える印象は、立ち居振る舞いが全てと言ってもおおげさではありません。

立ち居振る舞いの基本は姿勢

姿勢を正しくする

立ち居振る舞いの第一の基本は姿勢です。一言でいうと背筋をきちんと伸ばすことが大切です。猫背はやはり第一印象が悪くなります。
姿勢には、立ち姿勢と座り姿勢がありそれぞれにポイントがあります。また、男性と女性でもポイントになるところが少し違います。

立ち姿勢

一番大切なことは、きちんと背筋を伸ばすことです。
首元から肩の部分を少し前に出すイメージを持ちながら、肩が上がったりしないように力は抜きます。

「頭のてっぺんを天井からつり下げられている」
「頭から背筋に沿って1本の長い棒を通されている」
ようなイメージ持つと、自然に背筋が伸びます。

猫背がクセになっている人は、注意をしていても気が抜けてしまえば猫背に戻ってしまう、となりがちです。「直そう、直そう」と思うと逆に難しくなってしまいます。
それよりも、意識して背筋を伸ばしたときには身体に違和感を感じるはずなので、その違和感があれば背筋が伸びている、と考えて身体の違和感に注意をした方が簡単です。

男性の3つポイント

①背筋を伸ばすとあごが上がり気味になるので、軽くあごを引く。
②肩の力を抜いて自然に手を伸ばし、パンツの横のぬい目の沿わせる。
③足はかかとを合わせ、時計の針の10時10分の角度に広げる。

女性の3つポイント

①背筋を伸ばすとあごが上がり気味になるので、軽くあごを引く。
②肩の力を抜いて自然に手を伸ばし、おへその下あたりで両手を組む。(この場合、右手を下にする)
③足はかかとを合わせ、時計の針の11時5分の角度に広げる。

座り姿勢

男性と女性の座り方

こちらも一番大切なことは、きちんと背筋を伸ばすことです。
面接のときなどは、普段よりも浅めにイスに腰を掛けます。背もたれにもたれにくくなりしんどくなる分、背筋は伸ばしやすくなります。
とはいえ、2~3時間も面接が行われることはないので、それほど大変なことではありません。

男性の3つポイント

①背筋を伸ばすとあごが上がり気味になるので、軽くあごを引く。
②肩の力を抜いて自然に手を前に出し、両膝の上に軽くこぶしを握って置く。
③肩幅と同じぐらいの広さで足をひろげ、足先はまっすぐ前に向ける。
(大き目に広げて足先をやや外側に向けるのは、印象が悪いです)。

女性の3つポイント

①背筋を伸ばすとあごが上がり気味になるので、軽くあごを引く。
②肩の力を抜いて自然に手を前に出し、足の付け根あたりで両手を組む。(この場合、右手を下にする)。
③足先・かかとから両膝までをきちんと合わし、足先はまっすぐ前に向ける。

マナーを教える人や参考にするマニュアルなどが変われば、細かなところは変わってくる部分があります。(例えば、女性も手は前で組まないなど)
でも安心して下さい。
就職・転職活動においては、そういった細かいことが悪く影響することはありません。基本を踏まえた上で、自分がやりやすい方法を身につけて下さい。ただし、背筋を伸ばすことだけは注意して下さい。

就職・転職活動においては完璧にできることが重要ではなく、きちんとした立ち居振る舞いを行おうとする態度が大切なのです。不思議なもので同じように立ち居振る舞いがそれほどできていない人でも、なんとか振舞おうとしている人と特に気にしていない人の違いは、相手企業の人に伝わります。

表情の作り方、声の出し方

表情の作り方は難しい

作り方・出し方という表現をすれば、不自然な印象を受けるかもしれません。ただ、表情や声はその人の日常が出やすいところなので、面接などの場では意識をする必要があります。
とはいえ、ちょっとした意識でかなり変わります。やってみると意外と簡単なことです。

表情の2つポイント

①目を少し大きく開ける。
②口角(くちびるの両端)を軽く上げるようにする。
この2点だけでも見た目の印象は、かなり変わります。

また、会社訪問や面接をする直前に、口を大きく開けたり、上下左右に動かしたりして顔の筋肉の準備運動をするのも効果的です。朝一番の会社訪問、面接のときや、普段表情の乏しい人は、この準備運動をして下さい。

声の3つポイント

①普段の会話のときよりも少し高い声を出すように意識する。
②会話相手に届かそうと思うより、会話相手の1mぐらい後ろに人がいると想像して、その人に向けて声を出す。(そうすれば自然と声が大きくなります)
③最初の挨拶、返事をするとき、特に伝えたいことを話すとき、最後の挨拶など、ポイントになるところで意識して声を出す。
(地声が小さいタイプの人は、最初から最後まで大きな声を出そうとするのは、やはり大変です)

表情と同じように、朝一番の会社訪問、面接のときなどは意外と声を出せないものです。準備運動がてら声を出しておけば(行きの車の中で好きな歌をうたうなど)、本番のときの声の出方がかなり変わります。

3種類のお辞儀

敬礼をする男性

姿勢の次に、就職・転職活動の立ち居振る舞いで基本になるのが、お辞儀です。
お辞儀には、会釈、敬礼、最敬礼の3種類があります。

普段の生活ではあまり意識をしていないことなので面倒に感じるかもしれませんが、意外と簡単なものです。
その上、雑なお辞儀と丁寧なお辞儀ではその人の印象がかなり変わってくるので、就職・転職活動上では意識するべきことです。

会釈の4つのポイント

①立ち姿勢を整える。
②腰を倒す角度は5度ぐらい。
(自分の足先から2mぐらいに視線を落とすと自然と角度は整います)
③身体を倒すテンポと戻すテンポは同じ。
(1で倒し、2で戻す)
④相手先の企業の社屋内を歩いている時にその企業の人とすれ違うとき、入室をするときにドアを開けて相手先の企業の人が見えたとき、などに行う。

敬礼の4つのポイント

①立ち姿勢を整える。
②腰を倒す角度は15度ぐらい。
(自分の足先から1.5mぐらいに視線を落とすと自然と角度は整います)
③身体を倒すときは素早く、戻すときは少しゆっくり戻す。
(1のテンポで倒し、2・3のテンポで戻す)
④就職・転職活動上では、一番よく使います。
(受付での挨拶、面接中の挨拶など)

最敬礼の4つのポイント

①立ち姿勢を整える。
②腰を倒す角度は30~45度ぐらい。
(自分の足先から1mぐらいに視線を落とすと自然と角度は整います)
③身体を倒すときは素早くし、倒したところで一旦止め、戻すときは少しゆっくり戻す。
(1のテンポで倒し、2で止めて、3・4のテンポで戻す)
④就職・転職活動上では、基本的には使う場面はありません。
自己アピールのテクニックとして、面接の最後に相手企業に対する意気込みを伝えるときに最敬礼を行う、などはあります)

気持ちの良いお辞儀を行うため4つのポイント

①背筋をきちんと伸ばした立ち姿勢を意識する。
②お辞儀をするときは、肩から曲げるというよりは腰から倒すイメージで行う。
(背筋を伸ばしたまま身体を倒す)
③会釈以外は、素早く倒して少しゆっくり起こすという風に、身体の動きに強弱をつける。
(きびきびした印象を与えます)
④「よろしくお願いします。」などの言葉を先に言って、その後に身体を倒す。
(言動分離。普段は、言いながらお辞儀をすることが多いですが、言葉と動作を分けたお辞儀はより丁寧になります)

男性と女性の違い

1点だけ男性と女性で違う点があります。立ち姿勢と同じで手の位置です。
男性は、肩の力を抜いて自然に手を伸ばし、パンツの横のぬい目の沿わせる
女性は、肩の力を抜いて自然に手を伸ばし、おへその下あたりで両手を組む。(この場合、右手を下にする)

まとめ

日本の伝統的なお辞儀作法は手を重ねない、と言われたりもして、マナーを教える人や参考にするマニュアルなどが変われば、細かなところは変わってくる部分があります。
でも安心して下さい。
就職・転職活動においては、そういった細かいことが悪く影響することはありません。基本を踏まえた上で、自分がやりやすい方法を身につけて下さい。ただし、むやみやたらにお辞儀をするのは印象を悪くします。

就職・転職活動においては、完璧にできることが重要ではなく、きちんとした立ち居振る舞いを行おうとする態度が大切なのです。不思議なもので同じように立ち居振る舞いがそれほどできていない人でも、意識して振舞おうとしている人と特に気にしていない人の違いは、相手企業の人に伝わるのです。

この記事を執筆・編集した人 鈴木 勉 2019/11/9 更新日2020/5/17

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