就職・転職活動で、会社訪問をするとき、面接のときなどの立ち居振る舞いについて説明します。細かなこともありますが基本的なことができれば、それで十分です。
具体的な内容としては
・席次のマナー
・入室・退室のマナー
・お茶・お菓子の対応
・名刺の対応<、などがあります。

理解してしまえば意外と簡単です。
とはいえ、相手企業の人に与える自分の印象に大きく影響しますので、軽く考えて雑な立ち居振る舞いをしないようにしましょう。

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席次のマナー

応接室でのマナー

会社訪問面接のときに少し困ってしまうのは、応接室や会議室などに案内されて、どこに座ればよいか解らないときです。

基本は、下座(しもざ)です。

営業などを経験していて、会社訪問などに慣れている人は、既に理解されていることだと思います。
下座とは、部屋の入口から一番近い場所のことです。これさえ押さえておけば、大きな失敗につながることはありません。
基本的に入口から見て奥側の部分は上座(かみざ)になり、お客様を案内する場所になります。

就職・転職活動の場合、謙虚さというのがポイントになりますので、会社訪問や面接のときに部屋に案内された場合、企業の人から勧められない限りは下座の場所が定位置となります。
下座(部屋の入口から一番近い場所、イスなど)、繰り返しになりますが、最低限これだけを押さえておけば、大きな失敗につながることはありません。

入室・退室のマナー

入室するときのマナー

入室の仕方、退室の仕方にはある程度のマナーがあります。営業などの経験がなく、会社訪問などをあまりしたことがない人は少し不安に感じるかもしれません。
とはいえ、ある程度のパターンがあり、それ程難しいことではありませんので、基本を理解すれば十分実践できます。

心配いりません。

わざわざマナーに外れた入室や退室をして、自分の印象を悪くする必要はありませんので、基本を身につけて必要なときに実践して下さい。
ビジネスマナーにも通じることですので、就職・転職活動のときだけでなく、その後も使うことができます。

入室のマナー

入室する場合、2つのケースがあります。

①相手企業の人に、面接などをする部屋に先に案内されるケース。
②面接などをする部屋に、相手企業の人が先に入っており、後からその部屋に入っていくケース、です。

面接などを行う部屋などに先に案内された場合

先に案内される場合には、3つのパターンがあります。

①相手企業の受付の人などに、面接などを行う部屋の案内だけをされた場合

・部屋に入っても下座のイスなどには座らずに、面接官などが来るまで下座の位置にあるイスなどの横で立って待つ
面接官などが入室してくると、その人の方を向いて最初の挨拶と敬礼をする。

②相手企業の受付の人などに、面接などを行う部屋まで案内され、「お掛けになってお待ち下さい」などど言われ、案内された場合。

・部屋に入り、下座のイスに座って待つ
面接官などが入室してくると、座っていたイスの下座側(出入口側)の横に立ち、その人の方を向いて最初の挨拶と敬礼をする。

③相手企業の受付の人などに、面接などを行う部屋まで案内され、「お掛けになってお待ち下さい」などど言われ、上座のイスを案内された場合

・部屋に入り、案内された上座のイスに座って待つ。
※この場合、相手企業の人に上座側を案内してもらっているので、遠慮をして下座のイスなどに座らなくても失礼にはなりません。
面接官などが入室してくると、座っていたイスの下座側(出入口側)の横に立ち、その人の方を向いて最初の挨拶と敬礼をする。

面接官などが入っている部屋に後から入っていく場合

一般的な動きの流れを説明します。

・ドアを3回ノックする。(ドンドンとあまり強くノックしないで下さい)
・「どうぞ」「はい」などの相手の返答などがあればドアを開ける。
・ドアを開けて相手が見えれば、「失礼します」などの入室の挨拶をして会釈をする。
・入室してまずはドアを閉める。(相手に真後ろの姿をあまり見せないように注意する)
・相手を方へ向き直り、「よろしくお願いします」などの挨拶をして敬礼をする。
・下座の位置にあるイスなどに歩いて行き、下座側の横に立つ。

実際に実践してみれば解りますが、それ程難しいことではありません。

その他としては、持参してきたカバンをどこに置くか、ということで少し迷うことがあるかもしれません。
基本は、自分が座るイスなどの下座側(出入口側)の横に置いて下さい。(イスにもたれかかせても問題ありません)
相手企業の人が持ち物などを置く場所を確保してくれていた場合は、案内された場所へ置いて問題はありません。

退室のマナー

退室には複数のケースはありません。

一般的な動きの流れを説明します。

・面談、面接などが終わると、まずは座ったままで姿勢を正して、面接官などに「ありがとうございました。」とお礼を述べる。
・座っていたイスの下座側の横に立ち、姿勢を正して改めてお礼を述べて敬礼をする。
・カバンなどを持って出入口へ向かう。
・出入口の手前で面接官などの方へ向き直り、姿勢を正して「失礼します」と退室の挨拶をして敬礼をする。

これも入室と同じで、実際に実践してみれば解りますが、それ程難しいことではありません。

お菓子、お茶のマナー

お茶をいただくときのマナー

面談や面接の時に、お菓子・お茶を出してくれたり、相手企業の人が名刺をくれる、ということもよくある事です。
営業などを経験していて、会社訪問などに慣れている人は、既に理解されていることだと思います。
営業などの経験がなくてこのような状況に慣れていない人も安心して下さい。
それ程難しいことではありません。

お菓子・お茶のマナー

これは食べてよいのか?飲んでよいのか?ということが一番気がかりだと思います。
結論としては、相手が勧めてくれれば大丈夫です。

相手からの合図としては、「どうぞ」という言葉や、相手がお茶を飲むなどがあります。その後は、話のタイミングを見ながら自分のペースで食べたり、飲んだりすればよいです。
いただく前に「いただきます」、面談、面接などが終わってイスを立つタイミングの前に。「ごちそうさまでした」などの言葉を添えるのも大切です。

自分が特に欲しくない、という場合

この場合は、相手から勧められてそれを無視するのは失礼になりますから、一口でよいので口をつけて下さい。

話が盛り上がり、相手から勧める言葉が出ない、相手も食べたり、飲んだりしない、という場合

この場合は、面談、面接などが終わりイスを立つタイミングの前に、「せっかくですのでいただきます」という言葉を添えてお茶などを飲んで下さい。
自分が飲みたくなければ、一口でよいので口をつけて下さい。
お菓子などは、「せっかくなのでいただきます」という言葉を添えて持ち帰って下さい。

基本的なことは以上です。
これも実践してみれば解りますが、それ程難しいことではありません。

補足として、茶碗のフタの扱いを説明します。

手順は次の通りです。
・左手を添えて茶碗を持ち、右手でフタを取る。
・お茶のしずくが外側にこぼれない様に気を付ける。
・フタを上に向けて茶碗の下と茶托に挟むようにして置く。

また、お菓子・お茶などを運んできてくれる人に対して気配りができればさらに良いです。
とはいえ、これも難しいことではありません。

・自分にお菓子・お茶を出されたときに「ありがとうございます」とお礼を述べる。
・運んできてくれた人が退室するときに、少しその人の方を向いて軽く頭を下げる。などで十分です。

これには、面接官などの自分に対する印象を良くする、などの面接テクニック的な意味合いもあります。

名刺のマナー

名刺の渡し方、いただき方

面談、面接のときなどに、相手企業の人が名刺を出してくれることもよくあります。
これも営業などを経験していて、会社訪問などに慣れている人は、既に理解されていることだと思います。
営業などの経験がなくてこのような状況に慣れていない人も安心して下さい。
それ程難しいことではありません。

注意点は5つです。

①ビジネス上の対応とは違うので、自分の名刺を出す必要はありません。
②受け取り方は、立った姿勢で相手に近寄り、両手を自分の胸の位置より少し低い高さに出し、名刺の両端をつまむような形で受け取る。
③受け取った名刺は、面談、面接が終わるまでは、自分が座っている机などの端に置いて下さい。
④面談、面接などの場所がイスだけで机などが無い場合、受け取った後に名刺入れに入れたり、手帳・ノートに挟んだりしてカバンなどに片づけて下さい。
⑤面談、面接が終わるまで机などの端に置いていた場合、面談、面接が終わってイスを立つ前のタイミングで③の行動をして下さい。

名刺を丁寧にあつかう、一言でいえばこれが大切です。

また、名刺をいただくと相手の名前、役職などが解りますから、面談や面接中に自分から質問したいことがあれば、相手の名前を呼んで質問して下さい。
自分の名前を呼ばれることで、初対面であったとしても、少なからず親近感が出てきます。

会社訪問するときのマナー

会社を訪問する女性

会社訪問するときに気をつけた方が良いことがいくつかありますので説明します。
一見、細かなことだなと感じるかもしれませんが、それ程難しいことではありませんし、雑な対応をして自分の印象を悪くしてもメリットはありませんので、実践して下さい。

注意点は4つです。

①初めて訪問する企業、あまり地理が解らない場所にある企業の場合は、前日までに訪問して、ルートや企業の周辺などを確認しておく。
②訪問するときは、10分前ぐらいに着くようにする。(遅刻は当然ですが、15分前、20分前など早く訪問するのも相手にとっては迷惑です)
③車、自転車などで訪問した場合は、相手企業の人に駐車する場所を確認する。
④面談、面接が終わって帰るときに相手企業の人が見送ってくれた場合、別れ際に挨拶を行い、併せて玄関(自動ドア、出入口)の手前で相手の方へ向き直して敬礼をする。

まとめ

マナーと聞くとめんどうだなと感じる人もいるかもしれませんが、基本的なことはそれ程難しいことではありません。
繰り返しになりますが、わざわざ雑な対応をして自分の印象を悪くする必要はありません。実践してみれば簡単ですし、自分の印象が良くなります。
また、就職・転職活動のときだけでなく、ビジネスマナーとしてその後も使えますので、基本的なことだけで十分ですから、身につけておけば活用することがあるはずです。

この記事を執筆・編集した人 鈴木 勉

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