転職回数が3社以上となる人は、職務経歴書の書き方を工夫すれば大きく印象が変わります。
一般的な転職者に比べて転職回数が多い人は書く項目も多く、面倒だと感じる人も多いハズ。転職回数が多いから企業側に不要な誤解を与えないか、と心配になるものです。

昔のことわざに「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」という言葉があります。

これは、「相手と自分の状況を把握し、適切な手を打てば負けることはない」ということ。
転職回数が多いと心配になるのは、企業側の心理としては仕方がないことですよね。それならば心配を払拭し、転職回数を長所に見せる書き方で対抗しようではないですか。

少し熱くなりましたが、そもそも勝ち負けではないですよね。
しかし、書き方の工夫をすれば経歴を魅力的に伝えることができるのは本当です。今回は、転職回数を武器にするための、職務経歴書の書き方をお伝えします。

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転職回数が多いなら、キャリア式職務経歴書

キャリア式職務経歴

職務経歴書の書き方には、様々な形式があるのをご存知でしょうか?
代表的な形式としては「編年式」キャリア式の2通りのものがあります。前回の記事でご紹介した基本的な書き方は、「編年式」の職務経歴書です。

編年式職務経歴書の書き方 【実践編】については、こちらからご覧下さい。

具体的には「編年式」は、キャリアを時系列に並べて記載する一般的な形式。
多くの場合は「編年式」で書かれ、転職回数2回以下の人に向いてる書き方です。ちなみに、直近のキャリアから記載する方式の「逆編年式」という書き方もありますが、こちらは転職回数が3回以上あり、直近の経歴を強調したいときに有効な書き方といえます。

そして今回ご紹介するのは、「キャリア式」という職務経歴書の書き方です。
キャリア式は下記の見本のように、職種やプロジェクトを軸に構成していきます。企業経歴ではなく自分の強みを中心に構成できますので、転職回数が目立ちにくく、ポイントを絞ってアピールできると言う訳なのです。

サンプル キャリア式職務経歴書1枚目
サンプル キャリア式職務経歴書2枚目

キャリア式職務経歴書のサンプルは、こちらからダウンロードして下さい。

見本をご覧になると解りますが、3社以上の転職でもコンパクトな構成に収まります。
職務経歴書の枚数は、多くても3枚程度の用紙にまとめるのが目安です。転職回数が多い人で4枚以上になる場合は、キャリア式で書いてみると良いでしょう。

転職回数が多いことを強みにする、職務経歴書の書き方のポイント

キャリア式職務経歴書 書き方のポイント

では、キャリア式の職務経歴書を書くための、大切なポイントを整理しておきましょう。
大きく3つのポイントに絞ってご説明していきます。

①項目の設定が最重要ポイント

キャリア式で職務経歴書を書く最大のポイントは、軸となる項目設定にあります。
見本では「仕事で活用するスキル」や「職務内容」が軸となっているはずです。自分がアピールしたいポイントを軸に設定すると、整理しやすく魅力的にみせられるでしょう。

書き方としては、軸となる項目を「接客」とした場合を例としてご説明します。
まずは例の通り項目の下に、「接客」の職務を経験した期間と企業名を記載します。そして、それぞれの企業名の下に、具体的に経験した職務を書き連ねて下さい。

そして、最後に職務ごとの実績やアピールポイントを記載して整理します。
それぞれに実績を書いても構いませんが、2社以上になる場合は1つにまとめると読みやすいでしょう。

②アピールポイントの書き方

次にポイントとなるのが、自慢できる実績がない場合でもアピールポイントを書くことです。
見本では実績を示していますが、面接官に伝えたい実績でなければ書かなくてもOK。「工夫によって組織が向上したエピソード」や「創意工夫した内容」でも構いません。

その場合も、できるだけ数字とエピソードをセットで記載することが大切です。
「工夫して頑張りました」では、折角の努力も伝わりにくいです。自分の工夫や努力に100%起因していない場合も、同じ時期の組織の成績が向上しているのであれば、関連づけてアピールしておくと良いでしょう。

③どこにでも通用する職務経歴書は相手に響きません

また、職務経歴書を通して、面接官に「自社で活躍できる人材だ」と思わせることが大切です。
そのため軸にする項目は、『自分の強み×求められるスキル』の共通点を選ぶのがベスト。志望する企業が求めるスキルを想像し、志望企業に対して貢献できるポイントを軸にまとめると魅力的な内容となります。

項目や書き方自体は、志望企業にアピールできるよう自由に変更しても構いません。自分の魅力がきちんと伝わるよう、独自の職務経歴書を作成することをお薦めします。
「うちの企業のことを考えて、良く知ってくれているな」・・そう感じてもらえる内容がベスト。想いはしっかりと伝わりますので、工夫して作成に取組んで下さい。

キャリア式職務経歴書の注意点

キャリア式職務経歴書 書き方の注意点

キャリア式職務経歴書は、面接官の視点を「転職回数」から「自分の強み」へ変えます。
そのため、「転職回数が多いからダメだ」と経験の中身をみてもらえない場合には、「こんなスキルがあるのか」「うちでも活躍できそう」と感じてもらえる確度が高くなる方法です。

しかし、採用をもらうために、事実も知っておかなければいけません。
それは、転職回数が多いからキャリア式で書いているということも、多くの面接官はなんとなく解っている、ということです。

したがってキャリア式で書けば転職回数が多くてもバレないわけではなく、意図がバレているうえで、それでも強みやアピールポイントを解ってもらう方法です。

だからこそ、志望する企業を知って「貢献してもらえそうだ!」ということをしっかりと印象づける内容にすることが大切です。

そして、見事、書類選考を通過した場合も、もちろん面接では転職理由を聞かれます。
転職回数について「マイナスだ」と思っていると、恐らく面接はうまくいきません。面接時にしっかりと返答するため、転職回数の捉え方にも自分と向きあうことが大切です。

転職回数が多いと、一般的なイメージによって自信を無くす人もいますが、それは違います。
自分の頑張ったことを振り返れば、間違いなく努力をしてきて、今の自分に役立っているはず。しっかりと自信を持って転職経験を語れるよう、下記の記事も参考にして考えてみることをお薦めします。

30代の転職面接、実例からみる採用に至る「コツ」をご覧下さい。

まとめ

今回は転職回数が多い人が、書類選考などを有利に進められる「キャリア式」の職務経歴書の書き方をお伝えしてきました。

様々なポイントをお伝えしてきましたが、最も大切なのはあなたの「志望企業に入社したいから作成しました」という気持ちが職務経歴書に反映されていることです。

一斉送信の誘惑メールが届いても、心に響く人はほとんど居ないと思います。
「あなたの為に」ともらったラブレターの方が、言うまでもなく心動かされますよね。

志望する企業を丁寧に知って、考えや想いを込めて作成してみてはいかがでしょうか?
「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」
きっと相手にも気持ちが伝わり、上手くいくことを私が約束します。

(この記事を執筆・編集した人)
スペイン商事さん、鈴木 勉 2020/5/24

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