前回は、職務経歴書を書く前の心構えを確認しましたが、今回はいよいよ実践編です。
コツコツタイプのあなたも、型破りなあなたも、まずは基本の型を覚えることが大切。武器となる自分らしい職務経歴書を作成するために、まずは土台を固めていきましょう。

今回の記事には、職務経歴書の書き方がわかる見本も紹介しています。
転職を志望する企業をイメージしながら、基本の書き方も参考にして下さい。

職務経歴書の5つのポイントと作成方法につていは、こちらをご覧下さい。

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職務経歴書の書き方、マインドのおさらい

職務経歴書の書き方のポイント

前回の記事でお伝えしましたが、職務経歴書は「伝わる」ものでなくてはいけません。
そのため、一番大切にしたいことは「採用担当者の目線」も意識することです。
採用担当者の手元に届くたくさんの職務経歴書から、「他とは違う」と感じさせる内容になるよう、相手に自分の魅力がしっかり伝わる書き方を学んでいきましょう。

まずは、職務経歴書の書き方を学ぶ前に、意識したい内容のおさらいです。

<意識したい5つのポイント>
①自分の実績や魅力を表現している内容になっているか
②職務経歴書の書き方に、自分なりの工夫を入れられているか
③構成にも注意し、伝えたいことを伝えられているか
④志望する企業に対して、自分の貢献できるポイントがアピールできているか
⑤書類上で判断される場合があることも意識し、採用担当者目線で見て問題ない内容か

以上が、前回お伝えした職務経歴書を書くうえで、意識しておきたいポイントです。
相手に伝えることを意識すれば、格段に魅力的な職務経歴書になることをお伝えしました。そのポイントをしっかりと抑えながら、基本的な書き方をみていきましょう。

職務経歴書の基本的な書き方

職務経歴書の作成

今回は無料で職務経歴書作成ができる、WEBサービスを使用した内容になります。
もちろん手書きの人も、抑えるべき大切な書き方のポイントは同じです。うまく伝えるコツを把握して作成に役立てて下さい。

ちなみに今回の見本は『yagish(https://rirekisho.yagish.jp/)』で作成しました。
無料で会員登録しなくても作成が可能ですので、初心者にもおススメです。色々なサービスがありますので、自分にあったものを使用すると良いでしょう。

では、まずは見本をご覧ください。
職務経歴書1P
職務経歴書2P

職務経歴書のサンプルが必要な場合は、こちらからダウンロードして下さい。

見本の想定モデルは、30代半ばで地元中小企業での営業職、今回3度目の転職です。
転職回数がもっと多い人も、初めての転職の人も、書き方のポイントを抑えれば大丈夫。自分に照らしあわせて、関心を持った工夫は使ってみて下さい。

では、上から項目ごとにポイントをみていきましょう。

■経歴要約

職務経歴書の書き方には、絶対的な決まりはありませんので書き方もさまざまです。
最近のフォーマットであれば、職務経歴書の初めに経歴要約が入っている場合もあります。書き方のコツは、自分の経歴が一目でイメージできるように書くことです。

見本に入っている文字は、既存のテンプレートを使用した、非常にシンプルな文面です。
経歴のみの記載でも構いませんが、個人的には一言アピールを入れておくのがおススメ。採用担当者が要約だけをみて選考する場合もありますので、差別化を図ることも大切。少しの工夫をすることで、しっかり目につきやすい職務経歴書になります。

■活かせるスキル

自分の取得した資格や、ビジネススキルを記載する項目です。
志望する企業の仕事に役立つ内容を中心に、自分のスキルを書いておきます。面接時の話題にもなるので、書けるだけ書いておくと良いでしょう。

注意点としては、検定などで取得級を書く場合は、2級以上の記載が一般的です。
受ければ取得できるような検定のみを書き連ねると、逆効果になる場合もあります。特に何もなければ、無理に書く必要はありません。

■職務経歴

・事業内容

フォーマットになければ記載の必要はありませんが、書いておくと親切です。
どんな企業で仕事をしてきたかは、自己PRにもなる内容といえます。事業内容が多い場合は、志望企業の事業により近いものを記載すると良いでしょう。

・部署と業務内容

前職の企業勤務時に、どの部門でどのような業務に携わっていたかを記載します。
見本では箇条書きにしていますが、文章で書いても構いません。採用担当者に伝えることを意識して、伝わりやすい方法で記載すれば大丈夫です。

業務内容についても、できるだけ細かく項目に分け、たくさん書くことがおススメです。
見落としがちな業務が、転職先で使える意外なスキルであることも少なくありません。書くことが無ければ、電話対応や来客対応など、基本的な業務でも記載して置くことが大切です。

・実績

実績の書き方は、部署ごとに分けて書いてもOK。
見本は企業につき1つにまとめています。
内容は、業務の実績や獲得した賞、周囲の評判やマネジメント実績などが中心。
職務経歴書においては、採用担当者が最も重視するポイントでもありますので、しっかりとアピールしましょう。

そのため、よりアピールが伝わるような書き方を意識することが大切です。
具体的には1社目のAB商事は、地域の中小企業ですので、面接の話題になるような実績を選び、2社目のAB不動産の場合は、数字のインパクトを強調し、金額で実績を表しています。

少しズルい表現をすれば、アピールしたい部分だけ強調して印象づけることが大切。
また、志望する企業での仕事に関連する実績があれば、必ず書いておくと良いでしょう。書いた後にきちんと相手に伝わる内容か、確認することも忘れないで下さい。

■自己PR

職務経歴書の締めとなる自己PRも、選考を左右するポイントです。
大切なのは、説得力があることと、気持ちが感じられること。そして、採用担当者に「入社してくれたら貢献してくれそうだ」と思わせることです。

苦手な人は、見本を例に何度か練習してみるのがおススメです。文の構成を意識すれば、きちんと伝わる説得力のある内容になります。

書き方としては、まずは明確に、強みやアピールしたい点を述べます。
そして、できれば今までの実績などを活用して、具体例を提示します。その後、その強みを活かし志望する企業の力になれるというイメージを伝えるのです。

最後に、少し格好をつけてオリジナルの一文をいれてみるのも印象を残すためのポイントです。
見本では「時代に流されない、信念のある営業力で~」と入れました。ちょっと恥ずかしいし、普通は言わない内容ですが、気持ちが伝わるので採用担当者の印象にしっかりと残るはずです。

この工夫は、意外と他の求職者は行わない内容です。
特に書類選考で落ちることが多い場合は、騙されたと思って試して下さい。今までと違う、驚きの結果となることもあるはずですよ。

職務経歴書の書き方~営業以外の人~

オフィスワーク

営業以外の人は、職務経歴書の実績や自己PRに困る人も多いものです。
基本的な書き方のポイントは同じですが、営業とは違う工夫が必要です。
書く前に考えたいのは、「志望する企業が自分に何を求めているか」ということ。この点を意識するだけで、自己PRも意外と書きやすいものになります。

さて、あなたが志望する企業は、あなたが応募する職種に何を求めているのでしょうか?
事務なら勤勉さ、誠実さ、またはスキルかもしれません。
企画なら発想力、実行力、またはマネジメント能力なのかもしれません。
それぞれの企業で求める人物像も違うので、企業目線で想像し、求められている部分を中心にアピールすることが大切です。

例えば事務で、勤勉な人を求めている企業なら、「前職で長く携わった業務実績」を伝え、気が利くアクティブな事務が求められている場合は、「職種の枠を飛び越えて行なった業務内容」や、「組織のために率先して行なった業務」などをアピールするといった感じです。

職種柄数字が絡まない場合も多いですが、自己PRは定量+定性の文体で伝えます。
つまり、所属した組織の業績などと、自分の職種での工夫などを絡めて伝えるのです。

具体的には、「私は、年間組織目標5億5千万の部署に所属し、直近3年間での達成率は平均110%を越える組織の事務を担当しました。」のような書き出しの工夫です。
業績を絡めることで、採用担当者が現場をイメージすることができる効果があります。あなたへの興味も高まりますので、面接もきっと上手くいくはずですよ。

一般的には数字を意識しない業務だと、他人があげた業績のように感じてしまうものです。
しかし、営業や販売職も、事務や企画などの努力があってこそ、成果は上がります。陰で支える職種の人は、謙虚で控え目な人も多いですが、組織の業績も上手に活用してしっかりアピールすることで、自分の武器にしなければいけません。

数字の絡まない職種は少し工夫して書くだけで、大きく差別化を図れる職種でもあります。
自分なりの色が伝わるように、いつもより少し時間を掛けて職務経歴書の作成をすることが、魅力的な内容にする第一歩なのです。

まとめ

今回は実践編と題して、職務経歴書の書き方をお伝えしました。
前回から一貫して伝えている通り「採用担当者目線も意識する」ということは大切です。

少し想像してみて下さい。
採用担当者は、何十、何百の職務履歴書に目を通して選考する場合もあります。ありきたりで想いのこもっていない内容であれば、はじかれてしまうのも想像できますよね。

だからこそ、採用担当者目線で自分なりの工夫をして作成するのが、採用への近道となります。
ぜひ今回の内容を参考にして頂いて、自分の魅力が存分に伝わる職務経歴書を作成して下さい。

(この記事を執筆・編集した人)
スペイン商事さん、鈴木 勉 2020/5/13

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