就職や転職の際に必要になる自己分析は、自分の「軸」を見出す大切な作業です。
自分の「強み」を理解していなかったり、「やりたいこと」が理解できていなければ、「合格できればどこでもいいや・・」のような意志のない就職や転職となってしまいます。

入社した後も「ここで仕事ができて良かった」そう思える企業へ就職ができる。
そうなれば社会人生活はもちろん、人生さえも豊かになりそうな気がしませんか?

そんな理想の企業を見つけ、自分が持っている武器や弱点を認識したうえで挑戦する。
そのために行なうのが「自己分析」なのです。

今回は自己分析の方法を知る前に身につけたい、ちょっと面白い「視点」がテーマ。

自己分析の苦手な人や、自己分析のやり方をこれから調べるという人も、ワンランク上の自己分析が自然とできるようになる内容です。

自己分析をするその前に、目を通して下さい。社会人生活にも活かせる内容となっています。

自己分析は、やり方よりも視点の工夫が大切

視点を変える

まずお伝えしたいことは、「視点ひとつで見える世界は大きく変わる」ということ。

もう少し極端に言えば「生きる世界が変わる」と言えるかもしれません。
いきなりの結論となってしまいましたが、とても大切でちょっと面白いのです。

なぜ「視点」をテーマにしたのか。それは、昨今の感染症がきっかけです。

家族や友人、近くにいる知人や有名人、当然みなさん自由の効かない大変な時期ですよね。
未知のウイルスに対しての情報も錯綜し、この先の仕事も見えない状況。誰にも正解は解らないので、共通して多少の不安感もあり、ストレスを感じる時です。

そんな中「不安で暗くなる」という人もいれば、「今できることは何か」と前向きな人も。

ほとんど同じ状況なのに、人によって感覚が全然違うと感じることはないでしょうか?
与えられる情報や住んでいる状況も大きく変らないのに、感情や感覚が全く違うって、とても面白いですよね。

まさに、これこそが「視点の違い」です。

「不安になる人」と「前向きな人」はフォーカスする点に違いがあるのです。
簡潔に言えば「不安になる人」は不安事項に。「前向きな人」は事実にフォーカスします。
ただそれだけの違いが、日々の気分やモチベーションを大きく左右しているのです。

「不安になる人」と「前向きな人」の共通点

①どちらも、WEBやTVなどから沢山の情報を得られる環境にいる
②不安や心配な気持ちはどちらも多少ある
③誰にとっても、ウイルスは未知である
解りやすい共通点としては、以上の項目ではないでしょうか。

ウイルスは新型と言うだけあって、誰にとっても未知なものには変わりがありません。
また、不安や心配な気持ちもどちらも持っているハズです。

では、何が違うのかというと「情報を捉える視点」が違うのではないでしょうか。

「不安になる人」は未知の情報について、どうしても感情的になる傾向があります。
採り入れた情報から、恐い、不安、悲しい、可哀そう、焦りなどの感情にフォーカスしているので、情報の真偽を確認することを忘れ、不安の沼に入り込んでいってしまうのです。

一方「前向きな人」は未知の事象や必要な情報について丁寧に真偽を確かめます。
そして、正しい情報だけを情報として採り入れ「次のアクション」を考えるのです。
このように、次の行動にフォーカスする傾向があるので、文字通り「前向き」で居られるのです。

繰り返しになりますが、同じ状況なのに、心持ちや視点が違うなんて面白いですよね。
まるで生きてる世界が違うみたいです。
実は、視点を変える以外にもうひとつ、今とは別の現実を創造する方法があります。

捉え方が変われば、やり方が同じでも世界が変わる

前向きに捉える

その方法とは、タイトルの通り、事実の「捉え方」を変えることです。
ここからは、考え方や視点をもう少し深堀りしていきます。

その前に一点質問です。
あなた自身は「不安になる人」か「前向きな人」だと、どちら寄りのタイプだと感じるでしょうか?

恐らく「不安になる人」と答える人は、自分のメンタルが弱いとか、情けないと感じる人も居るハズ。しかし、その点はまったく気にすることはありません。

なぜなら誰だって不安があって当然で、自然な感情だからです。
当然にある感情だからこそ、目的を見失わない程度に調節する方法を知っておくことが、なにより大切なのです。

現実の捉え方を変えてみる

感情の調節方法は、実は非常に簡単です。それは「現実の捉え方を変えてみる」ということ。
起こった事に対しての感じ方を少し工夫するだけで、不安だけでなく悲しみや怒りも大きく減らすことができるのです。

これは「前向きな人」なら自然とやっている人も多い方法。
解りやすく伝えるならば、現実を自分の都合に良いように捉えるだけなのです。

例えば、会社組織全体が非常に忙しい日に、上司から「何やってんだよ!この部分はこうやるんだよ。」と仕事内容に対してビシッと指摘があったとします。
上司の口調も少し強いこの場合、あなたはどう感じるでしょうか。

多くの人は「うわぁ、怒られてしまった」、「機嫌悪いなぁ」、「そんな言い方しなくても」、「ミスしてしまったなあ」と感じて、しばらく元気がなくなるでしょう。
そして漠然と数時間を過ごしたり、最悪の場合は、ミスが連鎖してしまうこともあります。

対して「前向きな人」はどうでしょうか?

もちろん直後は「やってしまった」と感じるはずですが、その後は「やり方がわかってラッキーだった」、「忙しいのにやり方を教えてくれて親切だ」、「実は期待されてるのかも」といった捉え方をして、その後の勤務を能動的に進める傾向にあるのです。

「前向きな人」の捉え方は、「不安になる人」からみると、少し馬鹿っぽく感じますよね。能天気に感じてしまうのではないでしょうか?
そうですよね。でも、少し冷静になって考えてみましょう。

現実に起こった事象だけをみれば「忙しい日に上司から指摘があった」という内容です。
そのため、上司の意図も感情も明確ではないので、どのようにでも捉えることができます。

この場合、自分や相手を責める気持ちになるのもOKですし、落ち込むのもあなたの自由です。でも、果たしてそれが最善の選択でしょうか?

自責や他責が強すぎると、仕事のパフォーマンスも上がらず、気分も最悪ですよね。
だとすれば、相手の感情など、何が正解であるかが明確でない現実に直面した場合は、自分に都合の良い方向に捉える方が、何かとメリットが多いはずです。

その結果、気分を明るく保つことができ、仕事のパフォーマンスも自然に向上する。
同じ人物でも、事実の「捉え方」次第で、指摘後の未来も大きく変えることができます。

そうなんです、ほんの少し捉え方を変えるだけで、生きてる世界さえ違うようになるという意味は、こういった内容なのです。

そして、当然ですが「前向きな人」「不安になる人」か、どちらのタイプを選ぶのかはあなたの自由です。あなた自身が捉え方を選び、決めることもでき、その先の現実を変えることもできるのです。

自己分析のやり方に活かす方法

自分を大切にする

では、時を戻しましょう。

今回のテーマは「ワンランク上の自己分析の方法でしたね。
その鍵となるのが、ここまでお伝えした「視点」と「捉え方」に意識を置くことです。
それを意識しながら自己分析を進めるだけで、内容が深く芯の通ったものになります。

まず「視点」は「どこにフォーカスするか」ということでした。
この点を意識すれば、短所をポジティブに表現できたり、新たな強みを発見できます。

例えば、複数回の転職を経験していて、転職の多さが弱みだと感じている人の場合。
そのままの視点では、転職回数について問われた場合、弱気な回答になってしまいます。

そこで視点を変えて、強みの側面にフォーカスしてみます。
仮に転職回数を強みとして見れば、同世代の人より様々な経験を積んでいるはずですよね。
しかも、組織に馴染みやすく、環境に対応できる柔軟性もあると言えるのではないでしょうか。

こんな風に、弱みで自信がない部分を、強みの「視点」から見ればいいだけです。そうやって視点を少し工夫するだけで、弱みの部分すら強みに変えられるのです。

「人見知りな性格」なら「丁寧で慎重な性格」などと言い換えるだけでOK!面接官の印象も大きく変えることができるので、ぜひ活用してみてください。

そしてもうひとつ。「捉え方」は「現実を自分好みに考える」というやり方でした。

もちろん自分の都合の良いように、経歴を詐称するなど嘘はダメです。
経歴やこれまでの業務実績の受け取り方を少し工夫するなかで、自分の勘違いに気づき、より客観的に自己分析するための方法なのです。

例をあげるならば、特に謙虚な人の場合、業務実績や社内表彰を低く見積もりがちです。
そんな人は、謙虚な視点を一端横に置き、違う捉え方で事実を見ることがお薦め。

そうすれば、「継続してできている所もあるなぁ」とか「この部分は頑張ってるなぁ」といった側面が見えてくるハズです。

今まで気づかなかった自分の頑張りが見え、新たな長所が見えることで、自分の「強み」を発見できたり、自己分析に必要な「経歴や実績」に自信がつくようになります。
その強みがチャレンジする意志につながり、経歴や実績が心の支えにもなるのです。

是非、クイズのような感覚で、視点や捉え方を変える練習をして下さい。
このやり方をすれば、実は誰でも例外なく、強みや長所が見つかります。
今までよりも数倍深い自己分析ができるのはもちろん、自分の良いところにフォーカスする技術が身につく方法なのです。

自然と自信も湧き、意欲も出てきますので、面接にも好影響を与える方法といえるでしょう。

まとめ

今回ご紹介した「視点」と「捉え方」を工夫することは、仕事にも応用できる技術です。

私が出会った実績を上げ続けられる人材は、この技術がとても優れています。
クライアントからのクレームや上司からの叱責だって、「期待の裏返し」と受け取り方を変えるだけで、自分のパフォーマンスも向上し、実績につなげられると言う訳です。

「前向きな性格にならなければ」・・無理にそうならなくても問題ありません。
俗に言う「前向きな性格」とは、考え方や視点の違いだけなのです。

自分にもできそう!
そう感じてもらえたら、生活の中でやり方を練習してみて下さい。
生きる世界が、今より素晴らしいものに変わるでしょう。

(この記事を執筆・編集した人)
スペイン商事さん、鈴木 勉 2020/4/10

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